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2010/08/23 (Mon)
「介護支援専門員(ケアマネージャー)」
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福祉の資格を取得したいと希望する方の多くが、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格取得を希望しています。





介護支援専門員は介護保険制度により新しく誕生した専門職です。


法律上や役所などの公的文書では「介護支援専門員」となっていますが、「ケアマネージャー」と呼ばれるのが一般的です。


ケアマネージャーは、介護保険制度を推進していく上で、要介護者や家族と介護サービスを提供する施設や業者とをつなぐ「橋渡し役」的な存在であり、その方に合ったサービスを組み立てる、いわば介護サービスの政策立案者・プランナーといえる仕事です。


具体的な仕事の内容としては、


●介護サービス計画(ケアプラン)の作成


●市町村や居宅サービス事業者、介護保険施設などとの連絡・調整


●市町村から委託を受けての訪問調査


が主なものとして挙げられます。





ケアマネージャーとして働くには、まず実務研修受講試験を受ける必要があります。


以下に挙げる医療・保健・福祉分野の資格を一つ取得し、その後実務を5年以上経験してから、この受講試験を受けるのが一般的な流れです。


(医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士)





この受講試験に合格すると、要介護認定や介護サービス計画などに関する演習や実習を含めた実務研修が受講可能となります。


その研修を修了してはじめて、ケアマネージャーの資格を取得することになります。








ケアマネージャーは、介護保険制度に十分に精通し、医療と福祉の両面での多様なサービス内容を十分に把握・理解しておくことが必須です。


例えばサービス利用料は、要介護度のランクによって異なるわけで、内容的にも料金的にも満足のいくサービスを受けてもらうためには、常に新しくなおかつ正しい情報を提供することを求められます。


また、要介護者の権利の尊重、公平性、中立性、プライバシー保護の姿勢や、倫理観にも十分な注意を払う必要があります。


そういった意味で責任が重く、ハードな仕事といえるのではないでしょうか。








実際の現場では、今の職種を続けながらケアマネージャーとしても働く方、またケアマネージャーとしてのみ業務を行なう方、まさに人それぞれです。


また事業所や施設の方針によっても大きく異なります。


従来持っている資格と兼務すれば仕事量が増え、負担が大きくなりますし、逆にケアマネージャーのみの仕事では、利用者との接点が希薄になる可能性も否定できません。


この資格を取得する方が増加する中で、どのような形でこの資格を利用するかが今後の課題として浮かび上がってきそうです。


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